学部生をマイクロマネジメントしていた話

要約

  • 私は大学での放任主義的な教授の指導法に疑問を持っていました。
  • そのため、自分が学部生を指導する立場になった際には細かく丁寧に教えてあげていました。
  • しかし、これは私が忌み嫌っているマイクロマネジメントそのものだったのです。
  • 実際にそれを受ける立場にならないと辛さはわからないもの。今度自分がものを教える立場になった際には気をつけたいと思います。

 

 

教授の指導法に疑問

私は大学院を卒業しているため、一部ながら学部生の研究指導などを行っていました。もちろん、本格的な指導はその研究室の教授が行います。そのため、特に大した指導ではありません。あくまでも実際に実験などを行う際の注意点を説明したり、データのまとめ方などを指導する程度です。

私は、研究室の教授の指導方法があまり好きではありませんでした。その教授は指導に際して、作業すべきことは教えてくれますが、その目的や方法は教えてくれません。実験をする際に、ある作業をしろと命令はしますが、それをなぜ行う必要があるのか、それをどのように行えば良いのかについては教えてくれないのです。

私はこの指導方法には大きな疑問を抱いていました。目的を教えてくれればどの作業に力を注げば良いかを理解できるし、方法を教えてくれれば、初心者でも効率的に作業を行うことができます。それなのになぜそれを教えてくれないのか。疑問に思うとともに、不満でもありました。

 

学部生をマイクロマネジメントしていた

そこで、私が大学院生になって、学部生の指導を行う際には、作業の目的や方法についても教えるようにしようと心に誓っていました。教授を反面教師にしようと考えたのです。

実際、私はその通りにしっかりと指導を行っていました。初めに目的を説明し、私が作業をやってみせながら方法を説明する。こういった流れで指導していました。そして、それは見てくれでは上手くいっているように見えたのです。作業は私の思う通りに進むし、能力の低い学生でも非常に早くできます。その光景は、私の指導能力が高いと錯覚するほどでした。

しかし、今思えば、それは今現在、私が忌み嫌っているマイクロマネジメントそのものだったのです。私は今社会人1年目ですが、上司や先輩から細かくマネジメントされ、自分の裁量で仕事をできません。確かに、社会人1年目の分際で、裁量の大きい仕事がしたいというのはおこがましいかもしれませんが、実際に仕事において裁量がないのは大きなストレスです。

裁量と仕事との関係については過去に記事を書きましたので、見てみてください。

m-shindoh.hatenablog.com

 

作業において目的がはっきりとしており、その効率的な方法まで教えてしまうと、教えられた側としては工夫する点がありません。ただ素早く作業をこなすだけのロボットのようなものになってしまいます。このことは、教えられた側の裁量を奪うことに直結します。私はこれに気がつかず、しっかりと教えていた気になっていたのです。

 

まとめ

いざ実際に学部生のような立場(現時点での部下の立場)になってみると、マイクロマネジメントの辛さがよく分かります。人というのはやはり、その立場になってみないと分からないことが多いのだと気がつきました。このことをしっかりと覚えておき、私がまた人にものを教えるような立場になった際に活かしたいと思います。